こんにちは。静岡市駿河区敷地の歯医者さん、小澤歯科クリニックです。
日本口腔衛生学会から令和5年8月31日に、親と子供の食器の共有と虫歯菌の感染リスクなどについて新しい報告がありました。
報告によると、
●親からの口腔細菌感染は食器の共有前から起こっている。
(離乳食が始まる前の生後4ヵ月の時点で母親の口腔細菌が子供に伝番しているという報告があるそうです。)
●むし歯の原因菌はミュータンス連鎖球菌だけではない。
(ミュータンス連鎖球菌が子どもに感染することはよく知られていますが、口腔内には数百種以上の口腔細菌が存在します、ミュータンス連鎖球菌以外の口腔細菌も酸を産生し、むし歯の原因になる。)
●食器の共有に気を付けていても子どものむし歯に差はなかった。
(日本の複数の研究では、3歳児において親との食器共有と虫歯の関連性は認められていない)
とのことです。
これまで小澤歯科クリニックでは、マタニティ歯科教室や診療室での治療の際に、虫歯予防のために親子での食器の共有は避けるよう指導してきましたが、この報告を踏まえて指導方針を以下のように変更していこうと思っています。
【子供の虫歯予防のためにできること!小澤歯科クリニック版!】
★親がお口の環境を良くしておく!
(虫歯があれば治療しておき、定期的なメンテナンスでお口腔内環境を整えておく。親の口腔内のむし歯菌の数を減らしておくことで子供も虫歯になりにくくなると考えています。食器の共有は気にしすぎなくてok!)
★フッ素を使う!
(フッ素入り歯磨き粉やフッ化物洗口剤を使って歯質を強化する!)
★白砂糖を使った甘いおやつはなるべく控える!
(白砂糖の代わりにオリゴ糖やてんさい糖は虫歯になりにくく、腸内を温め、善玉菌を増やしてくれるのでおすすめです!)
虫歯予防に効果的なフッ素商品は待合の物販コーナーでも購入できます。フッ素入り歯磨き粉やフッ化物洗口液、ゼロ歳から使えるスプレータイプのフッ素なども置いてあります。
これからも新しい知識とともに臨機応変に対応し、皆様のお口の健康をサポートしていきたいと思っています!!